子どもの教育費、老後の資金…どうやって貯めていけばいい?
そんな不安を抱えているパパに、今注目されているのがNISA(ニーサ)制度です。
中でも「つみたて投資枠」は、投資初心者でも少額から始めやすい仕組みとして人気です。
でも、「メリットばかりじゃないの?」「本当に自分に合っているのかな?」と気になるところ。
この記事では、NISAのつみたて投資枠に関する7つのメリット・デメリットをわかりやすく解説。
将来の家計戦略として、NISAをどう活かせるか一緒に考えていきましょう!
NISAつみたて投資枠ってどんな制度?
NISAってよく聞くけど、結局なんなの?
カンタンに言うと、投資で得た利益が非課税になる制度だよ。つみたて枠は毎月少しずつ投資していく方法で、忙しいパパにぴったりなんだ
へぇ、利益に税金がかからないの?それはありがたい!
NISAとは、「投資で得た利益に税金がかからない制度」のこと。
2024年から新しくなった新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあります。
ここで紹介するつみたて投資枠は、 毎月一定額をコツコツ積み立てていく投資方法に特化した枠です。
- 年間の非課税枠:120万円
- 毎月の投資目安:1万円〜10万円
- 投資対象:長期・分散・積立に適した投資信託やETF
年間投資枠は120万円。
月に換算すると約10万円まで非課税で積立できます。
対象となるのは、金融庁が認めたインデックス型の投資信託やETFなど、 リスクが比較的低めで、長期で増やすのに向いている商品です。
NISAつみたて投資枠のメリット
税金がかからない以外にも良いことあるの?
非課税以外にも素晴らしいメリットがあるんだよ
メリット1:利益に税金がかからない
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。
でも、つみたて投資枠で得た利益には税金が一切かかりません。
たとえば、毎月つみたて投資して、10年後に500万円の利益が出たとします。 通常なら約100万円が税金で引かれますが、NISAなら丸ごと受け取れます。
NISAと通常口座の利益の比較
区分 | 利益 | 税金 | 手取り額 |
---|---|---|---|
特定口座(通常) | 500万円 | 約100万円 | 約400万円 |
NISAつみたて枠 | 500万円 | 0円 | 500万円 |
これは将来の教育費や老後資金を貯めたいパパにとって、非常に大きなメリットです。
メリット2:長期・分散投資が自然にできる
つみたて投資枠は、毎月決まった額を自動で投資する仕組みです。
そのため、タイミングを気にすることなく、価格が高いときも安いときも淡々と積み立てられます。
これにより、平均購入価格が自然と安定し、高値づかみのリスクも軽減されます。
また、つみたて投資枠で選べる商品は、世界中の株式などに広く分散投資できるものが多く、 リスクが分散されているのも安心材料です。
家事と仕事で忙しい毎日の中で、自動で資産形成ができるのは心強い仕組みです。
投資って、どこにお金を入れるか自分で決めなきゃいけないんじゃないの?
NISAで選べる投資信託は、世界中の企業にバランスよく分けて投資してくれる仕組みだから、自分で選ぶ必要はないんだ
自動で分散してくれるのか、それなら安心だね
メリット3:少額から始められる
投資と聞くと「お金持ちがやるもの」と感じる方も多いですが、 つみたて投資枠では月100円や1000円からなど少額資金でもスタート可能。
地方に住むパパでも、無理のない範囲で続けられるのが魅力です。
「お試しでやってみたい」「まずは月3000円から」 そんな気軽なスタートができるので、投資の心理的ハードルもぐっと下がります。
また、途中で金額を変更したり、ストップしたりするのも自由です。
【投資金額と将来のシミュレーション(利回り3%想定)】
月の投資額 | 10年後の資産 | 20年後の資産 |
3,000円 | 約42万円 | 約96万円 |
10,000円 | 約140万円 | 約320万円 |
30,000円 | 約420万円 | 約960万円 |
実際の月々の投資金額が決まったら、金融庁のNISAつみたてシミュレーターで計算してみるのがオススメです。
NISAつみたて投資枠のデメリット
すごすぎる!じゃあNISAに全財産注ぎ込もう!
ダメダメ!焦らないで!デメリットも知ろう
どんなに優れた投資制度や商品でも、投資である以上、デメリットは必ず存在します。
必要以上に恐れる必要はありませんが、しっかり理解した上で投資することが大切です。
デメリット1:元本割れのリスクはゼロじゃない
でもやっぱり投資って怖いよ。お金が減ったらどうしよう…
それは当然の気持ちだよ。でも、毎月コツコツ続けていれば、リスクは時間が吸収してくれることも多いんだ
なるほど、長く続けるのが大事なんだね
つみたて投資枠の対象商品はリスクが低めとはいえ、 市場の状況によっては投資額よりも評価額が下がることもあります。
俗にいう「元本割れ」と言われる状態が起こることも。
「損したくない」という気持ちは誰にでもありますが、 つみたて投資は長期での成長を目指すもの。
短期間の値動きに一喜一憂せず、数年〜10年以上のスパンで考えることが大切です。
「下がっても買い続ける」ことで、最終的にリターンが出る仕組みでもあります。
デメリット2:途中で引き出すと効果が薄れる
つみたて投資枠の効果は「長期で続けること」にあります。
途中でお金が必要になり、積立をやめたり引き出したりすると、 複利の効果や非課税のメリットが減ってしまいます。
つまり、「生活防衛資金」を確保したうえで始めることが大切です。
目安としては、生活費の3〜6か月分はすぐ使える状態で手元に置いておきましょう。
いざというときに慌てないためにも、貯金と投資はセットで考える必要があります。
コツコツ投資で家族を守る力を育てよう
NISAのつみたて投資枠は、投資初心者の地方パパにとって、 少額・低リスクで始められる優れた選択肢です。
メリットとデメリットを正しく理解し、長期視点で運用していけば、 将来の家計にゆとりをもたらす大きな武器になります。
「毎月数千円の積立でも、10年後には大きな安心に変わる」
今の自分と家族の未来を守る第一歩として、 NISAを活用した積立投資をぜひ検討してみてください